recording


最終仕上がりの善し悪しは「レコーディング」の時点から決まってゆく

オリジナル曲が出来上がった時、「いつかは作品を録音して残したい」とか「誰かに聞かせたい」と思うのではないでしょうか?
昨今、録音機材が安くなり、自宅でハイクォリティーな作品を作る事が簡単になりました。
しかし「宅録」での悩みは「生楽器や大音量の楽器をどうするか?」という問題が常にあります。
たいていの場合、どこかの「レコーディング」を行っているスタジオに足を運んで「生音」を録音するのですが
そのスタジオもピンからキリまであります。



練習スタジオの簡易録音システムでもレコーディングは可能ですが、店頭に列んでいるメジャー盤のようなクオリティーが欲しいなら
大規模なレコーディングスタジオに出向くか、ハイクオリティーな機材をそろえた中小規模のスタジオを探さなければいけません。


もちろん機材だけがよいのではよい作品は出来上がりません。
生音を鳴らす「部屋」の大きさや、その部屋で鳴る音質
音楽や音質に精通した「優秀なエンジニア」に巡り会わなければ、自分達の作品を飛躍的に素晴らしく仕上げる事は難しく
下手すれば「殺してしまう」という事にもなってしまいます。


しかし、問題になるのは「コスト」です
大掛かりなレコーディングスタジオには億単位のコンソールや数千万単位で施工された部屋がある反面
1時間単位のレンタル費用は、少なくとも2〜3万は必要です。10時間程度の枠貸し(ロックアウト)で2〜30万。
余談ですが、ボクは以前「1日60万円」というバブルな値段のリゾートスタジオで録音をした事があります(^^)
計算してみてください!大物メジャーアーティストはそんな大掛かりなスタジオを2〜3ヶ月、長い時は1年、借切って作品を作るのです。






「音質を記録する=レコーディング」です。良質の音を封じ込める為にはそれなりの機材が必要です。
コンディションの良いマイクロフォン、メンテナンスの行き届いたビンテージ機材、最先端のデジタル機器....
全てが「音楽と音質」の為に用意され、それらを操るエンジニアも「素晴らしい技能」を持っているのです。
以上のような理由に似合う対価は、以前よりも安くなったとは言え、まだまだ高額で、簡単には手が出せません。
では、そのような高額を支払わなければ音楽は記録出来ないのでしょうか?
ジャンルによってはそのような設備を必要としない音楽もあるでしょうし、頭を使えばきっと「納得のゆく作品」を創れる筈です。
「お金を払えば払う程、良質な音が得られる」というのは事実ですが、「出費のかけ所」をしっかりと考えれば
身近な場所でもそれなり以上のレコーディングは可能な筈です。現にsynergyに持ち込まれるデータにも
様々な工夫によって収録された良質な音がやって来ています。



例えば.......
「レコーディングは大掛かりなスタジオで行って、ミックスだけをsynergyに託す」というアーティストもいらっしゃいますし
「地方自治体などが安価で貸し出している大きなフリースペース」を利用し、そこに機材を持ち込んで
「自分達でレコーディング」をしてミックスをsynergyで行うという方々もおられます。
もちろん街中の小さなレコーディングスタジオで収録のみ行ってくる方や、ライブハウスのオフタイムを利用して録音してきた方
市町村が運営しているレンタルスペースで録音をされた音源などが多数やって来ています。

大阪市が運営している「芸術創造館」はSTUDERのデジタルコンソールや広いブースを備えているにも関わらず
その機材等のクオリティーからは創造も出来ない位、安価なレンタル費用でレコーディング可能な様です。

大阪市立芸術創造館


あと、忘れてはいけない事があります。
レコーディング時に「ミックスの事を考えて録音を進める」という事。
レコーディング開始前に、エンジニアとしっかり打ち合わせをして様々な事を決めましょう

レコーディングの後に「ミックスダウン」という作業があるのですが、録音時の失敗はミックスではごまかせません。
「録音時のクオリティーがミックスダウン後の作品の善し悪しを決めている」と言っても過言ではないと思います。
楽器のチューニングや音質決め、マイキングや録音レベル、音楽のノリやNGプレイの有無等
drumsのチューニングは、録音する部屋の「鳴り」も考えておかないと
昨今のようなリバーブを使わない「ナチュラルアンビエンスサウンド」にはなりません

忘れがちなのが各楽器のチューニング
「A=440で統一したつもりが....」なんて事もありますし、弦楽器の「オクターブチューニング」も必見です
ギターやベース等は、弾いてゆくうちに弦のテンションや温度で「狂う」のが当たり前です
ライブでは多少のズレは見逃せても、録音物となると聞苦しいものです
もちろん、録音当日までの体調管理も忘れずに!


「あとからなおせないもの」は沢山あります。録音時に「ミックスダウン」を常に意識する事が大切です。