mastering



Mixdownが終わるとMastering作業をします


Recording時「マルチトラック素材」だったファイルは「Mixdown」を終えることで
通常のオーディオで聴ける「2Tr」のファイルになります
厳密にいうと「LとRの2つのTrack」になっただけで、CDとして聴くには「CD-DA file」にしなければいけません
「Mixdown」は沢山のTrから2Trに数を減らすということから「トラックダウン」と呼ばれたりもします

このpageで触れる「マスタリング」という行程は「2(つ〜)」とか「2Mix」などと呼ばれる
「Mixの終了した音声ファイル」に対してもう一度、様々なトリートメントを施します
「より良い1曲」を作る為の作業の中には
曲の頭やお尻の「不必要な無音部分」を処理する「トリミング作業」や
トリミングした1曲の始まりと終わりにdigital noiseが出ない様
波形編集ベースでstart pointとend pointに「F.IやF.O処理」を行う「ゼロクロッシング処理」
収録曲が複数になる作品の場合、聴きやすい曲順を考えての「曲の並べ替え」や
曲と曲のつながるタイミングを考え、無音部分を作る「曲間処理」
各曲のつながりが自然になるよう1曲ごとの「音量を変えてゆく作業」等があります


マスタリングでできる事


その昔、ボクがまだ若い頃「CBS SONYの信濃町スタジオ」でマスタリング エンジニアの「田中三一」氏にお会いして
マスタリングの過程やマスタリングにまつわる色々な話をしていただいた事があるのですが.....
(三一Roomにtakaアルバム用の2Mixが入った1/4のオープン持って行って実験マスタリングしてもらったの!)
(マイケルジャクソンのアルバムを国内向けリマスターしたものが評価され「三一サウンド」が全世界盤になった.....とか(^^))

田中三一氏がその時話していた
「マスタリングで何でもできる訳じゃない、ミックスが酷いものは良くならないし、触りたくない」という言葉は
今でも、ミックス作業やマスタリング作業時に迷宮入りしそうになったボクを「初心に戻してくれる一言」です

自分でミックスをしている時には「ある程度マスタリングを予測して作業」ってのを行いますが
あくまで「2Mixの仕上がり」を良にする事を考えます
だれかのマスタリングをしていて「2Mix」に問題が生じている時には「これ以上は触れない」
という限界をアーティストやMixエンジニアに伝え
時には「T.Dのやり直し」をお願いして「良い作品を産み出す努力」をしてもらう事もあります

C.Dプレスの目的だけではなく、ライブやイベントで手売りする「CD-R音源」も多くなってきましたし
最近は「webページ」で作品を公開する方も多いので
「リリースはしないけれどマスタリングをしてほしい」という話も多いですね

通常のプレス工場向けのグラスマスター製作と、そうでないマスタリングの作業過程には特に違いはないのですが
最終行程で「1曲ごとのレベルや曲間、楽曲時間などの紙情報(P.Q)を添付するかしないか」というのがあります
プレス工場へ送られる場合は「カタログコードやIRCコード、 JASRAC番号」などがマスター製作時に打込まれることもあります


プレスの過程でCDの音が変わってしまう.....


実際のCDプレスの話ですが、音質のことを考えるなら「海外プレスやCD-ROM工場」を避け
「C.D-D.A Audioプレスのみ」を行っている国内の工場へ向けて「エラーレート」の極限に少ない
「グラスマスター製作専用ソフト&対応CD-Rで焼かれたマスター」を納品することが良策です
しかし昨今、コストや時間の事などから
「CD-ROMプレスラインを使用してしまい、音質の変わってしまった製品」を耳にする事も多くなりました


限界まで音圧を引き上げることは好きではありません.........


さて実際のマスタリング作業ですが、synergyは「マスタリングスタジオ」の様な
「マスタリング用のハイクォリティー機材」を備えている訳ではないので
マスター製作を主にしている「マスタリングラボ」と比較すると、ある程度の限界点もあります
tc electronicのFinalizer96Kが主となる機材ですが、ProTools HDのPlug-inとの併用やRSP Saturatorのような機材と
リサージュメーター、RTA等を使用し、最終を「Apogee UV22HR」でディザリング
CD-Rもしくは「digidesign ProTools2/442 I/O」経由で「Master List C.D」にてグラスマスターを焼いています
全てのdigidal機器は「Apogee Big Benのword clock」で統一され、音質の改善や向上を図っています

最近、「頭からお尻までメーター振りっぱなし.......」ってCDにどうも違和感を感じてしまうようになりました
たしかに「digital limiter」などを使うと可能なのですが
演奏者が演奏時に付けた「表情」を壊してまで、聴いたときの「聴感」を気にして音圧をあげるのは好きではないですね
下手するとCD PlayerのDAで音質が歪んでしまいますしね


マスタリングの作業を音声で.......

MixdownのPageでも音源になって頂いた「Miss.T.Brunch」さんの楽曲「Hey,Jump!」を使わせて頂き
Mic片手に行った「音声解説」をお聴きください(^^)


Playボタンを押してすぐに音声が「ノッキング」する事があります
QT読み込み時の問題ですので、巻き戻してもう一度再生しなおせばO.Kです!
#audio fileを停止するにはブラウザの「戻る」を押すか、PlayerAppのストップを押してください
ブラウザによっては新しい小さなウインドウがバックグラウンドへ隠れてしまう事もあります